お燈まつり~涙のフィナーレ [東牟婁]
いよいよ、神倉神社に到着。
鎌倉積みと呼ばれる、ゴツゴツとした石段をよじ登っていく。
普通に立っていても、手を前に伸ばすと石段に触れることができるくらい急な石段なんです。
今年のお燈まつりは土曜日で上り子も例年以上に多いらしい。
当然、石段を登るときも周りは上り子だらけ。
そこへきて石段が急なもんだから、前にいる人に顔を今にも蹴られそうな感じ。
もうすぐ中の地蔵というちょっとした広場へたどり着くって時に、
実際顔を蹴られてしまい、その拍子にメガネが空中へ・・・・あぅぅ・・・
スローモーションのような瞬間、僕は視界を失ってしまった(ToT;)
石段を手探りするも、メガネは見つからず。
そんな最中にもどんどん後ろから上り子達が僕を抜いていく。
あたりは幻想的な景色が広がっているよ・・・・・・
意を決し、メガネ無しでまつりに臨むことにしたんです。
何とか山上にたどり着き、いよいよ松明に点火!
ああ、炎がとっても幻想的に見える・・・もはやピントはカメラに完全依存(^^ゞ
(意図的に炎を白っぽくレタッチしています。そりゃやっぱりこの火は神聖なる火ですから。)
鳥居が開き、猛者系の上り子達は一斉に下界へ走り去っていく。
しかしまあ、大丈夫なんかな。あの急でいびつな石段をあんなに走って・・・
しかも、松明があるとはいえ、真っ暗だよ。
中の地蔵より上の石段はそれほど急ではないので、あんなに走れるのかも知れない。
でもラストスパートかけようとすると、とっても危険だと思う。
一番乗りの上り子はどうなったか知るよしもなく、自分のペースで中の地蔵までたどり着く。
途中、何回か背中を焦がす。当然、熱いです(^^ゞ
この日のために購入したWX1でパノラマも撮る。
でも、松明持ちながら、パノラマ撮影はちょいとキツイですね・・・エラー連発です。
そのうち、カメラの電源が切れなくなってしまった。あれぇ?
よく見ると、レンズの鏡筒部が変形している(TДT)
知らん間に何かに当たったんでしょうか、撮影不能状態になってる・・・こうなったらもう後の祭りです。
最悪です・・・・買ったばかりなのに・・・・・
そう言えば、前回のお燈まつりも、フラッシュ用に買ったばかりの単3型の充電池、落としたっけなあ・・・
神聖なまつりにそんなチャラチャラしたもん持ってくるんじゃない!
と、神倉神社の神様から罰があたったのかも知れません。
でもそう嘆いてばかりもいられません。
ボーっとしていると、仲間からはぐれてしまいます!
何てったって、メガネ無いんですから。
でも、ゴツゴツの急な階段は降りるとき、とても恐怖を感じる。
ましてや、視界がボヤッとしている状態では、もはや歩くことは不可能。
恥ずかしいなんて言ってられません。
おしりを付いて、座りながら石段を一つずつ下りていくしかない。
ようやく下にたどり着いた。
周りはみんな白装束。どこに仲間がいるのか見当も付かない。
オロオロとしているところへ、一人の方が私に声をかけてくれた。
事情を説明すると、なんと!着付けをした場所へ連れて行ってくれるとのこと。
どれだけ歩いたでしょうか。とにかく、結構な距離を見ず知らずのドジな男のために手を引いてくれたんです。
動揺していて、その方と別れ際にろくに感謝の気持ちを伝えることができずじまい。
かろうじて名前だけは聞くことができました。
あとで有田のちょっとした名産物とともに感謝の手紙を送ったのは言うまでもありません。
そのあと仲間が忙しい中タクシーを呼んでくれて、無事にホテルに到着。
でも、何故か夜通し吐いてろくに寝られませんでした。あれー?なんでかな???
眠れなかった夜、一日を振り返る。今日は本当に色々あったなあ。
悲しいこともあったけど、うれしいことはもっといっぱいあった。
一晩中、色々な色の涙を流しました。
おっ!ちゃんと写真は撮れてたんですねぇ~
ボクも最初のころは眼鏡無しで上ってましたよ。どんぱちすると危なかったんで。
いやー、ほりっ放しですんませんでした(^^;
ボクのこと見えてたみたいなんで、大丈夫やろと思ってましたよ~
すんませんすんません
by KETUNORI(^-^)ノ (2010-02-12 00:31)
KETUNORIさん、そのせつは本当にありがとうございました!
次にまた上り子になる機会があったら、使い捨てのコンタクトで臨もうと思います。
この書き方だとまるでほっていかれたようになりますよね・・・
失礼しました(汗) いやいや、決してそうじゃないです!
どこからはぐれて、どこから再会して・・・
その辺の記憶がメガネとともにどっか行ってしまいまして(^^ゞ
いやあ、調子に乗りすぎました・・・
by naginoha (2010-02-13 00:59)